木工作21


  リッチにニッチ
殺風景な玄関に、ニッチを付けてリッチに見せようと・・・

まずは何もない壁面の取り付け場所を決め、間柱の場所を打音や壁裏センサーを使って確認し、印を付けておきます。

そして、取り付け部分の中央付近に思い切ってカッターで切れ目を入れ、開口していきます。

この時、一気に開口しようとは思わないで、まずは小さく開口し、壁裏の状況を確認しながら、徐々に広げていくようにしましょう。
一気にやると取り返しが付かなくなる場合があります。
上記の開口部より、左右にスケールを差し込み、間柱の間隔を正確に計ります・・・2*4住宅の場合、455ミリピッチが基本ですが、取り合いの状況等により、基本通りでない場合もままありますのでご注意。
(455ピッチと言う事は、約417ミリの隙間です。)

と言う事で、寸法に合わせてパーツを作成しました。
今回は、取り付け場所のすぐそばに、照明スイッチがあるため、壁裏に2*4材を1枚追加し、幅380ミリ、高さ400ミリにて計画。
材料は、いつものSPF1*4材をメインに、右に見える棚板部分のみ1*6材を使用。
棚板が四角のままで突き出ていたのでは、リッチに見えないので、丸みを付け、エンド部はトリマーで飾り付け。
今度は重厚に見えるように、水性ステイン(オーク)にて着色後、いつものクリアーラッカーで仕上げていきます。
裏面は、壁の中に入って見えないので省略です。

ラッカーを塗ってはサンディングを3度ほど繰り返し、パーツは完成とします。
写真では省略していますが、パーツの塗装が乾くまでの間に、裏板を作成・・・5.5ミリのベニヤに0.2ミリのコルクシートを木工ボンドで接着しました。

お次に、各パーツを木工ボンド+細身のコーススレッドで組み立て、直角を気にしながら、裏板をタッカーで止めていきました。

完成した本体を取り付け場所に運び込み、壁に当てて、実寸をトレース・・・慎重に墨線に合わせて開口します。

おっ・・・ぴったりとはまりました。
今度は壁裏の間柱に固定していきます。

向かって右側はそのまま間柱に固定しますが、左側はスイッチに近いため、間柱に2*4材をもう一枚取り付け、その上に固定していきます。
固定は、木工ボンドと隠し釘で。

(左側に青いポッチが2つ有るの分かりますか?
これが隠し釘で、接着後頭を横に金槌でたたくと、釘が途中からおれて見えなくなります。)

このままでは普通のニッチですので、ちょっとリッチに飾りをします。
その飾りがこれ・・・幅広のモール材をニッチの周りに額縁として取り付けます。

エンド部は隙間が空かないように慎重に留め切りし、本体と同じく色づけ・・・ラッカー塗装をします。

コンプレッサーで風を当てながら・・・強制的に乾燥させました

ロールオーバー
と言うわけで、本体の周りに木工ボンドを使って貼り付けます。
縦面に木工ボンドだけではずり落ちてきますので、仮クギを使って乾くまで固定しておきます。

小さな緑のポッチが仮クギ・・・写真にマウスを重ねるとロールオーバーでよく分かります。
ボンドが乾いたら、固定用の仮クギをペンチで抜いて、ご覧の通り完成です。

この写真ですと、棚板の形とかはっきり見えず残念ですが。
ここまでかかった時間は、土曜日の午後3時間と日曜日の午前中3時間・・・乾燥時間も含め、ほぼ1日の作業でした。

ちなみに材料はストック品や端材を利用しましたのでゼロです。

皆さんもお試しあれ。