木工作32


    ハンガーラック   概略図
作る物がないと言いながら・・・
新年第2弾は、ハンガーラックを作ります。

まずは板接ぎから・・・1*4材5枚をビスケットを使って接着・・・これをまとめて3枚作っていきます。
そのうち2枚は側板、残り1枚は棚板として使います。
上の状態で一晩放置し、出来上がったのがこの板。

450*1800mmが3枚です。
手前の板は既に棚板用としてカットしています。

今回は、ログ調に見せるため、あえて1*4材のアール部分を残して接ぎ合わせました。
これは側板の加工状況

棚板の追い入れ用に手持ちルーターと治具を使って約5ミリ彫りこみました。

何せ材料が大きいので、狭い工房では扱いが大変・・・壁にぶつけて穴をあけたりしないように注意しながら取り廻さなくてはいけません。
棚板もカットし、サンダーで磨いて。

完成後に一気に塗装するのは大変そうなので、この段階で、側板、棚板共に塗装しました。
あとは完成後に仕上げ塗りをすればいいかと・・・。

今週末は、材料の買い出しから始め、ここまでしか進みませんでした。
来週の続きの前に、細かい部分の設計をしておかねば・・・。
1/20の土曜日・・・前日遅くまで飲んでいたのですが、気を引き締めて木工・・・ところが初雪が降っていてとっても寒い。(工房内は摂氏4度)

こう寒い日は、体がかじかんで思わぬ怪我をすることがあるので、刃物を使った作業は工房が暖まってから行うこととし、先週作ったパーツを組み上げていきました。
この写真は更に進んでいて、ベース部の枠と仕切り板をポケットホールを使って組立て、左半分に抽斗用の受け桟まで取り付けた状態です。
怪我をすると悪いので、材料のカットは全て手ノコで行いました。

ロールオーバーします
これが全体像です。

棚板より上の部分は、ハンガーを掛けるのに使用し、棚板より下の部分は収納にします。

収納部の半分は、引き出しを3個、またもう一方は扉を付けて鞄などの収納と考えています。

ご覧の写真は、背面からの状態ですので、使用時は抽斗が右側、扉が左側になる予定です。

ご覧のままでは、強度不足でグラグラしますので、最終的には背面にベニヤを貼り付ける予定にしています。

ロールオーバーで反対方向からの状態がご覧頂けます。
本体は大体終了しましたので、小物の製作。
まずは、抽斗を3個作っていきます。

9ミリ厚のファルカタのサブロク板を購入し、15ミリ幅で3枚切り出します、これを所用寸法にカットし、底板用の溝をトリマーテーブルで彫りこんで、ボンドと細身のコーススレッドで固定・・・板厚が薄いので、丁寧に下穴をあけて組み立てました。

その後本体及び抽斗を塗装して今週は終了。
それにしても気温が低いため、油性のウレタンニスの乾きが悪く、なかなか進みませんねー。
後のこすは、抽斗の前板と反対側の扉ですので、来週末には何とかなりそうです。
 
今週はまずご覧の小物から作成・・・木製のパイプ受けです。
今回パイプ本体は、24ミリの丸棒を使う予定なので、それに合わせて木工旋盤で削りだして作ってみました。
穴は、1インチのフォスナービットであけたので、ちょっと大きいですが、まあ良いでしょう。

ロールオーバーします
で、早々本体に取り付けてみました。

まだ塗装前なので少し白っぽく見えますが、結構良い感じでしょ。
ロールオーバーで、塗装後のものと既成の金属製のものの比較がご覧頂けます。

これ、杉の心材を使ったので、強度的に不安でしたが、何とか大丈夫なようでした。
お次に、先週作った抽斗の前板の作成。
1*4材を板接ぎしても良かったのですが、面倒なので、1*10材を所用寸法にカットして作ってしまいました。

そして取っ手はいつも通り2個100円の陶器製のもの。

後は左側の棚板を作り(本体作成で余ったものに幅合わせの端材をくっつけた)棚板用のダボ穴を3段分空けて、残すは扉のみ。
扉もいつも通り1*4材の半割の枠に、杉のバネリング材を境板としてはめ込んで作成。
取っ手も、抽斗と同じものを使用し、26ミリのスライド丁番で取り付けてご覧の通り出来上がり。

扉の杉板が思ったより濃い色になってしまい、ちょっとバランスがとれてませんが、良しとしましょう。

ロールオーバーします
完成品を息子の手を借りて所定の位置に搬入

ちょっとピンぼけですがこんな感じ。
そして2時間後にはロールオーバーの状態になっていました。

ここの部屋は畳敷きの和室なので、今一床面が均一でなく、手前側に若干倒れ気味になり、左の扉が床に擦ってしまうので、後日2*4で下駄を履かせて修正したいと思います。

完成時の寸法は、高さ1,850*幅750*奥行き460

これでこの区画も多少は片付くでしょう。
上記で触れています通り、本体下の下駄を2*4で作っていきます。
特別強度か必要なわけでもないのですが、無性にホゾ組がしたくなり、早速加工。
先ずはケビキでホゾの墨付けをし、周りを丸ノコでカット・・・この後はバンドソーを使えばすぐなのですが、あえてノミで削り出しました。

ロールオーバーします
お次にホゾ穴。
これも同じくケビキで墨付けをし、ロールオーバーのようにボール盤でいくつか穴をあけておきます。
後は墨線通りにノミで仕上げれば、ハイ出来上がり。
上記部材をボンドで接着して、下駄は完成。

手仕上げなので多少の隙間はありますが、ホゾのきつさもちょうど良かったです。

ボンドが乾いたら、完成品の下に入れて、底板からコーススレッドで止めて作業終了