木工作34


    リビングボード
友人Sさんから久々のオーダーが。

現在、リビングにカラーボックスを金具でつなぎ合わせた棚があり、これを何とかしたい・・・と。
また大きさは、A4サイズの雑誌が入り、高さは天井いっぱいまでとのご要望
本棚として使用するとのことなので、1*4材では強度に不安があり、2*4材を使用しますが、そのままの厚みで使ったのでは重くて運べなくなる・・・。
と言うわけで、先ずはバンドソーを使って2*4材の厚みを約2/3まで落としました。
1800の材を6本リソーしましたが、狭い工房の端から端まで使って結構大変でした。
これはサイドパネルの横木。

トリマーテーブルで溝を掘り、裏面にポケットホールを加工し・・・細かい作業ですが、結構時間がかかります。

その後、柱部分にも同じくトリマーで彫り込みをし、サンディングをしてサイドパネルを組み立てていきます。

設計図を書いてないので、考える時間が長いです。
で、何とかサイドパネル2枚が出来ました。

リソーした2*4材の枠の中にはまっているのは、厚みを落としたときに出来た薄い板・・・1本の2*4材を柱とパネル材として有効活用です。

ここで再度全体をサンディングして、クリアーラッカーを2度塗りしておきました・

今週は庭の手入れや野暮用でここまで。
07年4月7・8の土日

先週のサイドパネルに続き、上、中、下の3枚のパネルをサイドパネルと同じくポケットホールで枠を作成し、写真のようにトリマーにサイドカッターを取り付けて羽目板用の溝を彫りこみました。
トリマー加工だけでは勿論角部分が丸くなっていますので、ノミで修正してご覧の状態に。
出来上がったパネル枠には、柱をリソーしたときに出た薄板を使用します。
1枚ずつ寸法を測ってカットして・・・。
サイズ通りにカットした羽目板はボンドを使って接着するのですが、製材後2週間の間に大分反りが入ってしまい、ご覧のように仮クギで押さえつけて接着しました。

このパネルは中段のもので、真ん中の柱と相欠きで接合するため、中央の2枚は組立後に接着することになります。

ロールオーバーします
上記で作成したパネルを再度サンディングして、いよいよ組み立てていきます。
狭い工房ですから、これ位のサイズを組み立てるのは一苦労です。
ロールオーバーで組立終わった写真がご覧頂けます。

ちなみに裏板は4ミリ厚のベニヤを使用しました。

組立後は、クリヤーラッカーで塗装をしておきました。

上部はオープンの本棚に、下部は扉を付けて収納になる予定です。
これは中段部分の状態。

相欠きもひったりと決まり、良い感じです。
サイドパネルとの接合は、約5ミリほど彫りこんで大入れとしています。・・・ジグを間違えてちょっと失敗しましたが、まっ良いか
これは中段、下段の様子。

ここには扉を付ける予定で、内部は可動式の棚板を左右それぞれ2枚ずつ取り付ける予定です。

棚板も1*4材で作るか、それとも集成材にするかただいま検討中です。

続きは次週に持ち越し。

ロールオーバーします
4/14.15の土日。
懸案の棚板を作成・・・結局1*4材を板接ぎして使うこととしました。
板接ぎの方法はロールオーバーのように雇いザネとし、溝はテーブルソーで約7ミリほど彫りこんでいます。
約410ミリの幅のものが8枚必要ですので、結構大変・・・クランプも1枚ずつ締め付けるほど数がないので、900幅の4枚接ぎを積み重ねて一度でクランピングして作りました・・・お陰で若干隙間が空いたものも。
上記で作った板の木口に1*4材でミミを取り付け、テーブルソーで所用幅にカットし、手前側に来る部分をトリマーで丸めて、目違い取りのサンディングとほぼ1日を要してしまいました。
その後にクリヤーラッカーで塗装をし、乾燥待ちの間に棚ダボ用の下穴を施工・・・4.8ミリのドリルで深さ6ミリの穴を合計320ヶ所くらい・・・これも時間がかかるし、しんどかったですね。
と言うことでようやく棚板も完成し、本体に取り付けてみました。

これでようやく棚に見えるようになったでしょ。

後は、下半分に扉を付けて第1弾の完成となります。

来週は毎年恒例の潮干狩りに行く予定なので、時間がとれるかどうか・・・?
4月21日の土曜日は家族サービスのため何も出来ず、お次の22日は、午前中庭の手入れと材料の買い出しに費やし、正味半日の作業時間しかとれませんでした。
写真は、買ってきた野地板をウッドデッキの上に広げて乾燥させているところ。
この中からなるべく白い部分を選んで3枚使用します。
上の野地板の中で比較的乾燥していて、白い材料にプレーナーをかけて約10ミリ厚に製材し、サンディングをしてご覧の通り扉の境板として使用します。
扉枠は、いつもの通り1*4材を半割にし、トリマーテーブルで境板用の溝を掘り、ダボとボンドを使って写真のように組み立てました。
組み立てた扉は、ボンドが乾いた時点で目違い修正のためのサンディングをし、クリヤーラッカーを塗装しておきました。

ロールオーバーします。
そしてこれは本体のビス隠しのためのビスキャップ。

今までは、パテ処理で隠していましたが、どうしても色の違いで目立ってしまうため、初めて使ってみました。
先ずは、ロールオーバーのように専用の座金をビス止めし、ナイロン製のカバーをパチッと嵌めるだけ。
色的にも良い具合ですね。・・・今後使用頻度が上がりそうです。


と言うことで今週の作業はここまで・・・来週には納品できそうです。
いよいよゴールデンウイークに突入し、最後の仕上げ。
扉の野路板に隙間が空くとかっこわるいので、写真のように裏から波釘で接合。
この扉をスライド丁板で取り付け、取っ手とキャッチを取り付けて完成。
最後に床に接する底面にキズ防止のフエルトを張って、後は納品を待つばかり。
工房内ではまともに全体像を写せないので、納品前に記念撮影。
この後すぐに車で5分の友人宅に搬入しました。
お次は天井までの上部の制作。・・・小さいので、すぐにできますね。

ロールオーバーします
ゴールデンウイークの後半は、上記の棚の上に取り付ける第二弾を作成しました。
といっても途中経過は全くなくて、いきなりごらんの完成状態です・・・材料は第1弾と全く同じで、本体はSPFの1*4,扉の境板は杉の野地板を使い、面取り等の方法も全く同じに。

ロールオーバーします
唯一違う点といえば写真の丁板のみ。
全く同じだと味気ないので、たまたまHCで特売していたごらんのアメリカン丁板を使ってみました。
扉を閉じるとロールオーバーのようになり、あまり目立たずいい感じです。
これは恒例の、納品前の記念撮影。
ちょっと扉がゆがんでいますが、丈夫は天井すれすれの場所ですから、目立つ心配もなくこのまま取り付けに行ってきました。
扉を開くとこんな感じ・・・高い場所になりますから、普段あまり使わないものの収納場所になることでしょう。

納品時に、中段部分にも扉をつけたいとの追加オーダーがあり、デザインを検討した結果、スモークの塩ビ板に格子をつけたもので作成することに・・・完成したらUPしますね。

ロールオーバーします
6月最初の週末

先日依頼を受けた中段の扉を制作しました。
材料はいつもの1*4・・・これをバンドそーで半割にし、自動かんなでそろえて使っています。
写真は、扉枠の組み合わせのために、バンドソーで1/3の厚みの切れ込みを入れ、ロールオーバーのように手のこでカットして・・・ほぞのできあがり。
お次に雌側・・・本来であれば、ほぞ穴とし、外見上わからなくするべきなのですが、面倒だったもので、バンドソーで同じく切れ込みを入れ、中間部分は鑿で欠き取りました。
のほほんさんのように、角のみの外歯を使えば簡単にできそうですので、次回は検討したいと思います。
あっという間に完成・・・いやいや写真を撮ってないだけで、結構手間はかかりました。
上の写真で作った枠材に、塩ビ板用の切れ込みをテーブルソーで掘り、組み立て前にクリヤーラッカーを一塗り、塩ビ板の切り出し、ボンドで接着・・・と言った具合。
ボンドが乾くまでの間に、9ミリ角の檜材で格子を作りました・・・結構細かい作業で、ぴったりに作るのはとても疲れますね。
その後何度かクリヤーラッカーを重ね塗りし、スライド丁板を取り付けて・・・後は納品取り付けを待つばかり。
取っ手、扉キャッチ等は、取り付けの際にバランスをみながら付ける予定です。