木工作37


    家収納 @
図 面

ロールオーバーします
久々に友人Mさん宅からの依頼品です。
本当はご主人依頼の物置を最初に造る予定でしたが、設置場所の検討を再度行うこととなり、まずは奥さんの依頼品から。
と言うわけで先ずは板接ぎから
ご覧の通り、1*4在をビスケットを使って4枚接ぎました。
ロールオーバーの写真は、反り止め・・・端材を使用する場合は、内側に養生テープ(緑色のテープ)等を貼り付けて使用すると、板材に反り止めの端材がくっつくのを防止できます。
私はいつもは、鉄のアングル材を使用するのですが、今回は2枚同時に接着したため、足りなかった。
上で出来上がった板に、写真のように大入れ用の溝をトリマーで掘りました。
一番左と一番右は1*4材をはめ込みますので、19ミリのビットで、その他の4カ所は9ミリの合板をはめ込みますので、10ミリのビットで・・・それぞれ8ミリ掘り込んでいます。
今回は3連休でしたが、野暮用が多く、作業できたのはこれだけ・・・。
年内に完成できるかな?
  
平成19年の年末休みに続きを。

先ずは上記で作成したサイドパネルに横板を取り付けて箱形に組み上げます。
左の写真は下半分でここには抽斗を取り付け、右の写真は上半分で、棚板3枚と扉を取り付けます。
一番下と中段、一番上の横板は、強度を取るために1*4材、その他はOSB合板を使用しています。
また、サイドパネルへの取り付けは、1*4材のみコーススレッドを使用し、その他はボンドとフィニッシュネイルとしました。
また、裏板は、いつも通りトリマーで彫り込みをし、4ミリのベニヤをはめ込んでいます。
 
お次に下半分の引き出し5個の作成・・・今まではファルカタの集成材を使っていましたが、サブロク版の集成材が入手できなくなった(近場のHCで取り扱いをやめた)為、仕方なくOSBにて作成しました。
150幅のファルカタ板などを使用したのでは、抽斗1ヶ作るのに、1K円以上かかってしまいますので。

出来上がった抽斗本体に、右の写真のように1*8材で前板を取り付けました。・・・これで内部のOSBは見えなくなりますから、特に問題ないと思います。

前板はいつも通り、ボーズ面に面取りしてあります。
 
その後、1*4材の半割と杉板で扉を作成し、スライド丁板で取り付けて、扉キャッチ、取っ手を取り付けて完成です。

扉内部の棚板は14ミリの集成材を使用し、棚ダボで受けるようにしています。・・・ダボ穴の間隔は25ミリ程度としました。

その後、既存の家具との高さを合わせるために、下駄を履かせたのですが、写真を撮ってませんので割愛です。
下の写真で、一番下の抽斗下部が高くなっているのが分かると思います。
 
最後に残るは・・・そう、仕上げの塗装。

Mさんよりの依頼で、隣に並ぶ既存の家具に似た色で・・・との要望がありましたので、水性ステインのオーク色で着色し、仕上げにクリヤーラッカーを3度ほど塗って完成です。

お気づきかと思いますが、取っ手も白色のものからブロンズ系のものに変更しました。
最後に、サイドパネルにコーススレッドを使用した部分は、写真のようにビスキャップを使用して隠しておきました・・・このビスキャップ、もっと色んな種類の色が有ればいいのですが、ちょっとしたアクセントとして勘弁してもらいましょう。

完成品は、平成20年1月4日にMさん宅に納品してきました。・・・まだまだ第2弾、第3弾と続く予定ですが。