木工作43


    太鼓(胴)
図面1  図面2
子供が習っている太鼓の先生から、「太鼓の桶を作ってくれませんか」と言われたものの、作った経験がないので難しいですねと答えたのでした。
しかしながら、構造は分かっているので、電動工具を駆使すれば何とかなりそうな・・・と思い、試作してみることに。・・・ネットで色々調べたところ、図面1のような計算シートを発見し、早々拝借。
材料は、試作品にあまりお金をかけたくないので、1*4材・・・これを450ミリにカットし、約13度の角度で両耳をカットしたものがこれ。
今回は14枚で約350ミリ直径の桶を作ってみます。
ここまでカットがすめば、後はボンドを塗って接着するだけ。・・・しかしこれが結構大変、本来ならば、内寸に近い丸い物(ゴミ箱などの円筒形の物)をガイドにして組み立てるようですが、ちょうど良い物が無く、フリーハンドでやったら、こっちを押さえればあっちが離れて・・・なんて事を何回も繰り返しました。が、何とか組めました。

もっと簡単な方法で、材料を横一列に並べて、裏からテープで借り止めした後にボンドを塗り一気に円形に組み上げる・・・と言うものを発見。
次からはこの手ですね。
だいたいの形にくっつけたら、ご覧のように自転車チューブで締め込んで、直径がだいたい同じになるようにクランプを3本かけて矯正しています。
この後、荷締めバンドとベルトクランプでより強力な力をかけました。
このままではちょっと不安だったので、内側に木工ボンドで障子紙を貼り付けて補強。・・・分かりますかね。
数日後、ボンドが乾いたので、締め付けていたくランプ等を全て外したのがこれ。
簡単に寸法を測ってみましたが、上手い具合に丸に近くなっている様子です。

強度も充分とは言いませんが、カンナ掛けやサンダー掛けには充分耐えられそうです。
先ずは各板の合わせ目部分をご覧のように作業台にクランプで固定してカンナで面取りし、だんだん円形に近づけて行ったのですが、上からあまり強い力をかけると壊れそうなので、少しずつ・・・で結構時間がかかりますね。
カンナ掛けもある程度で中断し、とりあえずランダムサンダーで磨いてみました。
まだ多少カクカクしていますが、こんなモンで・・・
一度先生に見せてこれで良いか確認の後、作業を続けたいと思います。
外形が完成したら、本当は締め込みようのタガを嵌めて締め込んでいくのですが、タガなんて作れないし、ましてや胴体に傾斜がないので取り付けできないんですね。

それでも何もしないのは強度的に不安ですから、ご覧のように4ミリのロープできつく締め込んでおきました・・・この方法でokならば、ロープ自体をボンドで固めてしまう予定。
最後に、唄口の調整

ネットで色々調べたところ、太鼓の皮を張った場合、ご覧の桶の端部の板厚が厚すぎると皮が振動した際に何度も当たってヒビリ音が発生するため、写真のように丸めておくのだとか・・・。
どれ位削ればいいのか分からないので、とりあえずディスクグラインダーで荒削り後、ランダムサンダーで仕上げておきました・・・これも先生の意見待ちです。

この胴は、最終的には息子の練習用の太鼓もどきを作ってみようかと。

ロールオーバーします
3月8.9の土日

先週の状態から、更に外側にカンナ掛けをして丸く仕上げました・・・また唄口ももっと狭くと言うことなので、同様に修正。
ランダムサンダーでさっと仕上げ、油性のオイルステイン(マホガニー)を二度塗りしてご覧の状態に、そして唄口には補強のため、木固めエースを染み込ませておきました。
ロールオーバーの写真は、この状態から、ラックニスとクリヤーラッカーを塗装した状態。

ロールオーバーします
塗装が乾いたら、タガの代わりの4ミリのロープをご覧のように巻き付けて一応胴は完成です。
このロープ・・・もの自体は100均のものなのですが、結び目が目立たないようにロールオーバーのようなアイスプライスで止めました。

この後、ロープがずれないように固めるため、ロープにクリヤーラッカーをたっぷり染み込ませています。

 
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